奄美大島のヘビ類
アマミタカチホヘビ 林床の落葉下等で生息しミミズを捕食する。発見が非常に難しいが、大雨の夜に林道によく出てくる。
ヒャン 奄美大島とその周辺の島に生息するコブラ科のヘビ。有毒だが人を咬んだ確かな事例はなく、掴んでも咬まずに固い尻尾の先を押し付けて抵抗する程度である。爬虫類食でトカゲや小さなヘビを捕食する。
ハブ 奄美・沖縄地方の代表的な毒ヘビで大きい個体は2mを超える。ネズミ類を好んで捕食するため、集落に現れる事もあり島民からは非常に恐れられている
ヒメハブ 奄美群島沖縄諸島に生息する。奄美大島では秋~春にかけてよく見られ、主にカエル類の繁殖地に集まりカエル類を捕食するがオットンガエルの繁殖地には集まらない(オットンガエルが大きすぎて捕食できないためと思われる)。
アカマタ 奄美群島と沖縄諸島に分布する。周年活動するが、奄美大島では5~11月頃により活発である。両生類、爬虫類、鳥類の様々な種を捕食し、ウミガメ類の卵や孵化個体も捕食する。
ガラスヒバァ 奄美群島、沖縄諸島に分布に分布する。専らカエル類を捕食するが、筆者はオキナワキノボリトカゲの轢死体を捕食しているのを見た事がある。日中も夜間も活動しカエルだけでなくカエルの卵やオタマジャクシも捕食する。
リュウキュウアオヘビ 吐噶喇列島南部、奄美群島、沖縄諸島に分布する。ミミズ類のみを捕食するおとなしいヘビだが掴むと咬む事もある。
ブラーミニメクラヘビ 人為的な植栽の移動等により、世界中の熱帯、亜熱帯地方に分布するヘビで原産地は不明である。奄美大島でも畑や緑地的環境の石の下などで見られ、アリやシロアリの卵を捕食する。